Seasonを立ち上げた想い
「仕事を楽しみながら世の中の役に立ちたい」
一言でいうとそうなります。
前身の組織「taem ARC」を立ち上げたのが2009年になります。
ARCとは
Activation of Regional Community(地域社会の活性化) の頭文字をとったもの。
昔から独立願望はあったものの、「絶対にこれをやりたい!」というような高い志があったわけではありません。が、「世の中、社会の役に立つ取り組みがしたい」という想いがありました。何かしようと考えた時、実行するかしないかの判断基準はそこにあり、この視点は今でも変わっていません。
なぜ農業なのか
漠然と世の中の役に立ちたい、地域を元気にしたいという想いを持ちながら、何をやろうか考える日々の中でHP制作や老人ホーム等での夜勤のパートで食いつなぎながら積極的に地域団体の方々と出会う機会を持つようにしていました。
その頃、何を考えていたかというと、「衣食住」(人間が生きていく中で最低限必要な要素)にからめたことをやろう。そうすれば食いっぱぐれはないだろう。ということでした。
その影響もあり、「食」や「環境」に関心が強い方々との出会いに恵まれました。
初期投資をできるだけおさえてチャレンジでき、食にからめて地域貢献できることを自分たちなりにリサーチした結果、農業という結論に達しました。
時代の背景的にも、世界の食糧危機や農業者の高齢化と減少、耕作放棄地の増加、新規就農者の離農率の高さ等々、農業には問題が山積で、だからこそこの分野で役立つことができるんじゃないかと思ったのです。
仕事における楽しみを挑戦に見出す
人生において仕事をしている時間が占める割合は非常に大きいわけですが、私たちはその時間をできるだけ楽しみたいと思っています。
仕事はお金を稼がなければなりませんし、相手のあることですから遊びの延長では成り立ちません。シビアな側面ももちろん多いです。
そんな中で、挑戦することでワクワク感を楽しんでいます。
例えば、「農業で稼いだお金で本当に自分たちが生活していけるのか・・・」も私たちの大きな挑戦でした。
栽培作物の選定や栽培方法の模索、労働力確保の方法やスタッフ教育の手段・・・
様々な小さな挑戦をし続けた結果が現在です。
こうすればうまくいくはずだと自信をもって実行しても失敗してしまうことがほとんどです。でもその経験を活かして改善していくことで少しづつ良くなっていくことを実感する。
この過程を楽しんでいます。思い通りにいかずに悔しい思いをすること、笑えない状況に直面することもよくありますが、振り返って見た場合、笑い話になることが多いです。
笑い話にできるよう、同じ失敗は繰り返さずに事態を好転させていく努力は怠りません。
農業を持続可能な産業にする
自分の頑張りのみに支えられた農業はしない。組織として展開できる農業を実践する。
このことを常に考えています。
組織として世の中の役に立ち続けることを目指しています。そのような集団が日本各地で活躍することが、農業を産業たらしめるのだと思っています。
農業を再定義したい
農業と言えば多くの方が「何を作ってるの?」と質問してきます。
これは「農業=生産」という方程式が潜在的にあるのだと思います。私たちは、農業はもっと多面的な可能性を秘めていると思っています。
人間の生命維持に不可欠な食べ物を作っているのだから、どんな事にも展開していけるはずです。食べ物という枠組で考える必要も無い場合もあるでしょう。
ここで具体的な構想は明かしませんが、今後、私たちが挑戦する農業の再定義を楽しみにしておいてもらいたいと思います。
自分たちの出来る範囲の挑戦をし続け、成長し、より大きな挑戦をし大きな楽しみを味わう。と同時に世の中の役に立つことができればこんなうれしいことはありません。